嘘をつく  (ゆ)  No.8 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

この4月から新年度、そして今日はエイプリルフールですが、皆さん、嘘をついたことがない方っていないですよね?「ない」という方、それって嘘ではないでしょうか? 私はもちろん嘘をついたこともつかれたこともありますが、どういう嘘をついたかは(まあ、可愛い嘘だったと思いますので)あまり覚えていませんが、嘘をつかれたことって覚えているものですね。20年以上前ですが、私は大きな嘘をつかれたことがあり、今でも鮮明に覚えています。
実は、私はVEリーダー(VEL)の第一期生になります。このVEL受験にまつわる「嘘」のお話です。

当時の上長から「今度、VEリーダーというVEの資格認定試験を協会が行うことになったので、受けるように」と言われたのですが、もし落ちたら、「VE協会職員なのに落ちた」と、協会内ばかりか全国の会員さんの間で言われることが怖くて、最初は辞退しました。そこで、ある条件を出されて、やっと受けることになったのですが、その条件が果されたのは10年後でしたから、その前に私が辞職していたら、ある意味、これも嘘?をつかれたことになったのかもしれません。

VEL受験資格要件である12時間以上のVE研修の受講は、受験の1年程前に72時間VE‐WSSの運営をしながら受講をしていましたのでクリアしました。全国から参加された10名程の受講生の方々の資料やお茶やお弁当の手配等が私の仕事でした。当時は協会に教室がなく別の場所を借りたため空き時間がもったいないと思い、「私も受講させてください」とお願いして参加させていただくことになりました。4カ月にわたったそのセミナーは運営と受講とで休む暇もなく、受講後の飲み会なども含めてとても忙しかったことを覚えています。そこでの最後の試験も無事にパスして、お陰様で「2級VEr.」の資格も取れました。この大変だったけれど楽しかったWSSのお話も別の機会にさせていただけたらと思います。

当時は今のように問題集や暗記ドリルがある訳ではなく、初めてのVEL試験なので問題の傾向も分らず、とにかく「新・VEの基本」をひたすら暗記するしかありませんでした。VE誌の「VEL合格体験記」で皆さんも書かれているように、自分で暗記ノートやカードを作ったり、通勤時間等を使って懸命に勉強して試験に臨みました。受けてはみたものの、受かる自信はまったくなく、あとは結果を待つのみとなりました。今と違って年に1回、会場に受験者を集めて行われる試験だったため、採点も手作業で、後日、合否が送られてくるしくみでしたので、発表当日まで気が気ではありませんでした。さらに、一般の受験者と違って私の場合は職員ですので、隣の部屋で行われた採点の結果がすぐ分る状態でした。

さて、その結果ですが、採点を終えた直後にある先生が、ものすごーく、ものすごーく悲しそうな顔をされて、「平山さん!落ちたよ!どうする?」と言われながら、私のいる部屋に飛び込んでこられました。私は、青くなって「やっぱり落ちたんだ。どうするったって、どうしようもないじゃん。また来年、受けることになるのかあ~」と心の中でつぶやきながら、がっくりとしてしまいました。と、次の瞬間、その先生が「うそ、うそ!大丈夫、受かっていたよ!」と満面の笑顔で言われたんです。
言っていい冗談とそうでない冗談、ついていい嘘とそうでない嘘があると思われませんか?(今ならパワハラかも?(笑))

今は、受けた直後にその場ですぐ結果が分る形式のため、誰も嘘や冗談を言いたくても言えませんし、不安を抱えて待つ必要もなく、問題集も暗記ドリルもあって日程も会場も選べて、いたれりつくせりですので、是非、挑戦されてみてはいかがでしょうか?私は、VEL資格をとって良かったと思っています。

なお、2016年度のVEL試験日程はこちらになります。

URL:https://www.sjve.org/certify/vel (前期試験の申込受付は本日4月1日から開始されます)

また、2016年度より当会で私の担当するVE情報誌「バリュー・エンジニアリング」の発行が年6回から4回になります。これはエイプリルフールの嘘であったらといいのにと思うのですが、本当のことです。ですから今までの4月号はなくなり、今後は、5月、8月、11月、2月の発行となり、回数は減ってしまいますが、さらなる内容の充実を目指したく思っておりますので、よろしくご了承ください。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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