ユネスコ活動にVE的思考を活かす体験ワークショップを開催

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日本ユネスコ協会連盟は、UNESCOの理念に則り、全国各地のユネスコ協会と様々な活動を展開しています。そのひとつとして、ESD=Education for Sustainable Developmentを通じて、これからの時代を担う若者が自ら前向きに課題解決できる力を身につけるための教育を推進しています。課題解決には、VEの大きな特長である創造的思考プロセスが有効と考え、日本VE協会は日本ユネスコ協会連盟と協力して、ESDにVEの考え方や手法を導入する取り組みを行っていく方針です。教育現場にVEの考え方が広がれば、VEの新たな適用領域の拡大につながると考えています。

VEを知らないユネスコ協会関係者にVEへの関心を持ってもらうには体験してもらうことが大切と考えました。そこで、《災害用の備蓄水を各地のユネスコ協会に寄付されたと想定し、それをユネスコ活動資金を捻出する方法》を課題として設定し、VEプロセスを使った体験ワークショップを開催しました。

3月19日~20日の2日間、遠くは仙台から4名のユネスコ協会青年会員が集まりました。
講師は、日本VE協会参与で早稲田大学創造理工学研究科の澤口学客員教授。企業や学生への指導経験は豊富な澤口先生ですが、全員が20代女性というのは初のケースでしたので、「エンジニアリング」という堅いイメージのVEをどうやってわかりやすく伝えるかが最大のポイントでした。

VEの概論と実際の実施手順を説明した講義を行った後、実際のテーマである「災害用備蓄水をユネスコ協会に寄付されたと想定し、そこからユネスコ活動資金を捻出する方法」について、受講者4名がグループでVEプロセスを使った課題解決の提案を行いました。

概念としては難しく感じたVEも、実際にVEのプロセスを体験することで、活発な議論が展開されるようになり、予想しなかったような新鮮なアイデアが提案としてまとまりました。受講者は、それぞれの日常業務や、ユネスコ協会での様々な企画、作業工程にもVEの考え方を活用できると感想を述べ、2日間の研修は無事終了しました。

機能系統図
機能系統図

ユネスコ青年会員の受講者と澤口講師
ユネスコ青年会員の受講者と澤口講師

今後も日本ユネスコ協会連盟と引き続き協力し、さらに多くのユネスコ協会や学校関係者にVEの有効性を実感していただき、その先にはESD活動の場に活かしていただけるよう、働きかけていきます。

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