2015年10月29日、日本VE協会において「第48回VE全国大会」に参加した中国の大手通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)から4名御一行が日本のVE先進導入企業3社と情報交流会を開催しました。
日本からは、株式会社IHI 調達企画本部 牧野公一氏、三菱電機株式会社 生産技術部 三好達夫氏、株式会社日立製作所 バリューチェーン・インテグレーション統括本部 織田英雄氏、さらにコメンテーターとして早稲田大学大学院 客員教授 澤口学氏が参加されました。
華為技術は1987年に設立され、通信機器の研究開発、製造、マーケティングに特化し、従業員数15万人を抱える巨大ハイテク企業。品質・運用部門マネジャーである楊樹長氏より、同社の組織について、VEを導入した経緯と現状について説明があり、続いて日本側3社がそれぞれの社内におけるVE推進体制、教育制度、実践活動の概要を紹介しました。
開発部門が全体の20%を占める巨大組織(華為技術)においてはコスト戦略と価値向上の考え方が極めて重要であり、そのためにVEを導入しているが、いかにしてVEを定着させ、継続的に成果を発揮していくかの課題について、各社と意見交換を行いました。
組織や国による推進体制の相違点もありながら、参考になる様々な情報が提供され、お互いに良い刺激となった交流会でした。 当会では、このようなVEを基軸とした国際的な交流の機会を今後も増やしていく予定です。