2024年度 第2回 「経営者フォーラム」
「ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか~“失われた25年”の本当の原因とは」
開催概要
日 時 : 2024年9月3日(火) 15:00 ~ 16:10
会 場 : アルカディア市ヶ谷(私学会館) 6階 阿蘇(西)
内 容 :
- 講演「ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか~“失われた25年”の本当の原因とは」
SAPジャパン株式会社 カスタマー・アドバイザリー統括本部
コーポレート・トランスフォーメーションディレクター 村田 聡一郎 氏 - 質疑応答
講演概要
「日本の1人あたりGDPは世界33位」「IMD世界競争力ランキングでは35位」「ニューヨークではラーメン1杯4,000円」。経済面では、もはや日本は先進国の一角から脱落しつつある。だがこの「失われた25年」は、なぜ失われたのだろう?何が間違っていたのか?それは「ホワイトカラーの働かせ方」である。
日本の「ブルーカラー社員の現場力」は高い。トヨタ生産方式に代表されるカイゼン文化によって継続的に生産性を高め、“ジャパン・アズ・ナンバーワン”の原動力となってきた。
いっぽう日本のホワイトカラー社員は「グレーゾーン業務」つまり顧客価値にほぼ影響がない社内業務に時間を費やしてきた。いくら長時間、熱心に働いたところで、その多くがムダなのであれば、生産性が低いのは当然である。ただし、ホワイトカラーたちがサボっているわけではない。企業が働かせ方を間違っているのである。
なぜ、ブルーカラーではうまく行った仕事のやり方が、ホワイトカラーではうまく行かないのか?それは、仕事の性質が根源的に違うからだ。ブルーカラーは「一定の品質の」「多数の」「モノ」を作る・扱う「フィジカルな職種」であるのに対し、ホワイトカラーは「できるだけ有用な」「ひとつの」「情報」を作る・扱う「デジタルな職種」であって、そのアウトプットの出し方もまったく違う。したがってブルーカラーに有効だった方法論、たとえば現場主導のカイゼンをホワイトカラーにそのまま当てはめても、成果が出るはずがないのである。
では、どうしたらよいのか? 本講演ではこの点について話者の仮説を提示し、 みなさまと議論させていただきたい。
【 講師略歴 】
村田 聡一郎(むらた そういちろう) 氏
SAPジャパン株式会社 カスタマー・アドバイザリー統括本部 コーポレート・トランスフォーメーションディレクター |
1969年神奈川県生まれ。外資系IT企業、スタートアップを経て、2011年SAPジャパン入社。顧客の企業変革(コーポレート・トランスフォーメーション)に伴走する。著書に『ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか~日本型BPR2.0』(プレジデント社)『Why Digital Matters?“なぜ”デジタルなのか』(同)、寄稿「ヒトではなく、電子を走らせろ。電子は疲れない」(『一橋ビジネスレビュー』2020年秋号所収)など。海外事例にも精通し、DXやカイゼンをテーマにした講演多数。COO養成塾 事務局長。白山工業株式会社 社外取締役。「合い積みネット」共同創業者。米国Rice UniversityにてMBA取得。
対 象 : 企業経営者及び経営幹部の方々
参加費 :8,800円 (本会会員は6,600円) 【 消費税・講師著書代込 】
参加お申し込みについて
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