2023年度 第3回 「経営者フォーラム」
「企業の持続的成長をもたらす人的資本経営」
開催概要
日 時 : 2024年3月12日(火) 15:00 ~ 16:10
会 場 : アルカディア市ヶ谷(私学会館) 6階 阿蘇(西)
内 容 :
- 講演「企業の持続的成長をもたらす人的資本経営」
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授 岩本 隆 氏 - 質疑応答
講演概要
「第四次産業革命」と言われているように、AI等のテクノロジーの進化により産業構造が世界的に大きく変化している。そういった環境変化の中で、経済産業省は、「日本企業の国際競争力を高めるためには人材政策が重要である」という認識のもと、2017年から生産性を高めるための産業人材政策に取り組んでいる。そして、これらの政策の取り組みが功を奏したこともあり、「全ての日本企業に人的資本経営が求められる」ということが世の中に認知されるようになった。
人的資本経営とは、人材を消費される「資源」ではなく、価値を高める「資本」ととらえた経営であり、従業員一人ひとりの「活躍」と「成長」を経営としてドライブすることで、人材の価値を恒常的に高め、人材価値が高まることにより、企業の持続的成長を実現する。
また、資本市場や労働市場からの要請もあって人的資本経営の状態を開示する「人的資本開示」が求められており、人的資本開示の義務化が各国・地域で政策として進んでいる。そのため、人的資本経営においても企業の持続的成長をもたらす「指標と目標」を設定して、PDCAサイクルを回しながら日々人的資本経営をアップグレードしていくことが求められる。そのため、人的資本経営においてのデータ活用も必須となってきている。
人的資本経営は、本質的には、日本でも随分以前から当たり前のように言われている「企業は人なり」ということであるが、その本来の意味通りに経営できている企業は意外に少ない。自社のこれからのビジネスを鑑みた時に、自社の「企業は人なり」の中身はどうあるべきか、そして、あるべき「企業は人なり」を実現するために、経営としてどのような取り組みをなすべきかを、常に考え、議論し、実行することが重要である。
【 講師略歴 】
岩本 隆 氏
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授 |
東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院工学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻Ph.D.。日本モトローラ(株)、日本ルーセント・テクノロジー(株)、ノキア・ジャパン(株)、(株)ドリームインキュベータを経て、2012年6月より2022年3月まで慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授、2018年9月より2023年3月まで山形大学学術研究院産学連携教授、2022年12月より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授。
(一社)ICT CONNECT 21理事、(一社)日本CHRO協会理事、(一社)日本パブリックアフェアーズ協会理事、(一社)SDGs Innovation HUB理事、(一社)デジタル田園都市国家構想応援団理事、(一財)オープンバッジ・ネットワーク理事、ISO/TC 260国内審議委員会副委員長などを兼任。
対 象 : 企業経営者及び経営幹部の方々
参加費 :8,800円 (本会会員は6,600円) 【 消費税・講師著書代込 】
参加お申し込みについて
- 下記お申込フォームに入力の上送信ください。
- お申し込みのキャンセルは、開催日の3営業日(土日祝日を除く)前までにお願いします。2営業日前から前日までの場合は参加費の50%、当日の場合又は欠席の場合は参加費の全額をキャンセル料として申し受けます。