2023年度第2回 「経営者フォーラム」 を開催!
- 社会価値や環境価値等を含む多面的な企業価値を定量化・可視化する共通言語を紹介 -
8月31日㈭に東京都千代田区のアルカディア市ケ谷(私学会館)で、2023年度2回目の「経営者フォーラム」を開催しました。
「経営者フォーラム」とは、経営者層の方々にVE及びVE関連領域の情報を提供し、組織でのVE活用を促進していただけるようにするため、企業の経営者や経営幹部、学識経験者、コンサルタント等の方々を講師に招いて行う講演会です。
今回も、本会の役員を中心に、製造業や建設業、サービス業企業の経営者や幹部社員、公認会計士など20名近くの方々が参加されました。
経営者フォーラム 講演中の様子
テーマは、「インパクト評価と価値創造経営 ―サステナブルな価値共創の好循環をめざして」。
始めに企業のCSRやサステナブルな企業価値創造について、企業では最近、経済価値だけでなく、社会価値や環境価値等を含む多面的な“True Value(真の価値)”を創造するようになっており、それを測る方法としてインパクト評価が重要になってきていることを説明されました。次に、そのインパクト評価について、評価の目的やインパクト評価はプロジェクト又は介入によって生じた純粋な成果を測ることであり、コミュニケーション・ツールとしても役立つことを説明され、具体的なことはSROI(社会的投資収益分析)を使って行う例で紹介されました。最後に今後の課題として評価指標の標準化と評価法の質の向上を挙げられ、講演は終了となりました。
講演中の塚本教授
講師は、明治大学経営学部教授で、株式会社公共経営・社会戦略研究所代表取締役の塚本一郎氏。
研究分野は社会的企業、非営利組織、公共経営、インパクト投資、インパクト評価(SROI等)等で、著書は『インパクト評価と社会イノベーション』(編著、第一法規)、『ソーシャルインパクト・ボンドとは何か』(編著、ミネルヴァ書房)、『New Public Governance』(共著、Routledge)等、多数。内閣府「社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査に関する研究会」委員・座長(2016年)、内閣府「平成30年度社会性認証に係る調査・分析事業」有識者委員(2019年)、国土交通省「地方公共団体に対するまちづくり分野におけるソーシャル・インパクト・ボンドの導入支援業務」有識者委員(2020年)等、政府研究会委員も多数歴任されていらっしゃいます。
次回の「経営者フォーラム」は、2024年3月12日㈫の午後に、今回と同じアルカディア市ケ谷で開催する予定です。講演のテーマや講師など詳細は未定ですが、1月末までにはご案内できる予定ですので、その頃にまた「経営者フォーラム」のページをご覧いただけますと幸いです。
(本件担当:事務局 鈴木)