2023年度初の 「経営者フォーラム」 を開催!
- 目的から展開してあるべき姿を実現させる思考を紹介 -
05月16日(火)に東京都千代田区のアルカディア市ケ谷(私学会館)で、2023年度第1回の「経営者フォーラム」を開催しました。
「経営者フォーラム」とは、経営者層の方々にVE及びVE関連領域の情報を提供し、組織でのVE活用を促進していただけるようにするため、企業の経営者や経営幹部、学識経験者、コンサルタント等の方々を講師に招いて行う講演会です。
コロナ禍で初、3年振りの開催となった前回に続き、今回も本会の役員をはじめ、製造業や建設業、サービス業の企業の幹部社員や技術者など20名ほどの方々にご参加いただき、場内は参加者で一杯となりました。
経営者フォーラム 会場の様子
講師は日本企画計画学会東京支部支部長の松永譲治氏。松永氏はブレイクスルー思考の上級インストラクターで、大学を卒業して日米の損害保険会社で勤務後、2010年にJMCを設立し、教育研修や教材開発、執筆等をされておられます。主な著作には『解決困難な課題はブレイクスルー思考で考えよ』(月刊人材教育2011年10月号)、『ブレイクスルー思考における創造性の源泉』(学会誌「企画計画」第19巻)、『ブレイクスルー思考Ex』(日本生産性本部)等があります。
テーマは「ブレイクスルー思考の世界 ~モノ中心から人間中心へ~」。
ブレイクスルー思考とは、1950年頃の工業化時代にJ・ナドラー氏が提唱したワークデザインを源流とし、その後脱工業化時代の到来とともに様々な分野での関心がモノからヒトに切り替わっていった1970年代に日比野省三氏が開発に加わって人間中心の思考として新たに共同提唱されたものです。
生活でもビジネスでも人間の行動には無意識であっても必ず未来に向けた何らかの思い(目的)があるはずで、アインシュタインがかつて「問題を発生させた時と同じ思考ではその問題は解決できない」と予言したように、過去や現在を分析して未来へと繋げていく従来の考え方に限界が来ている今こそ、その実現のために目的を定義し、未来のあるべき姿に転換して実現するためのシステムを創るブレイクスルー思考を取り入れる時と松永氏は考えられており、その特徴である4つの思考フェーズや3つの原則、各種思考ツール等をご説明いただきました。また身近な活用例をいくつかご紹介いただいたほか、VEとのコラボの可能性についてもお話いただきました。
講師・日本企画計画学会東京支部支部長 松永譲治氏
次回の「経営者フォーラム」は、2023年8月31日?の午後に、今回と同じアルカディア市ケ谷で開催する予定です。講演のテーマや講師など詳細は未定ですが、7月中にはご案内できる予定ですので、その頃にもまた「経営者フォーラム」のページをご覧いただけますと幸いです。