幸せを感じる(2)  (ゆ)  No.338

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

 Omamori for the flowers and plants of each month 2023.1 photo by y★u

上の写真は15年程前に根津神社に毎月、参拝して頂いてきた月次花御札(つきなみ はなみふだ)です。(https://tanoshiiseikatsu.com/5612.html)「家の中の邪気を祓う」とされ、特に健康に関するお札だそうですが、眺めているだけでも綺麗ですし季節感があります。写真の左のお札は、5月の端午の節句から9月重陽の節句まで飾る「薬玉」のお札で、「この季節は、梅雨から真夏にかけて体調を崩しやすいから」だそうです。更に、時間をかけて一つずつ集めていたものが全部集められた時って、それこそ幸せを感じますよね。

また、神社近くに見つけた「華」という中華料理店に参拝の度に行っていたので、お店の方と仲良くなり、花御札のご利益?なのか、時々おまけもしてもらえました。何より、お料理が美味しく、今の時期は「白菜と牡蠣のクリーム煮」が正に幸せを感じる味で絶品でした。お札を集め終えた後も通っていたのですが、閉店してしまいましたので残念です(書いていて今、気づきましたが「花」御札と「華」、私は「はな」にご縁があるのかもしれません)。

神社と言えば、前回のブログで、今年の初詣で大吉を引いたお話をしましたが、実は引く前にもちょっと素敵な光景を目にしました。私のすぐ前に3人の親子連れが並んでいたのですが、お正月らしく揃って着物姿でした。5才位の羽織袴姿の男の子が、お母さんから参拝の方法を教わりながらお参りしていました。楽しかったのか『もっと、やりたい!』という男の子に『何度もやるものじゃないのよ』と、お母さんが優しくたしなめていたのが微笑ましかったです。

幸せそうな親子だなあと思っていたのですが、彼らが振り返った時に初めてご主人が外国の方だと気づきました。日本人でも親子そろって着物姿で初詣というのは珍しくなってきたと思うのですが、着物という伝統文化をご家族で大切にされている姿に、こちらまで幸せな気分になりました。着物と言えば、最近は母親の振袖をその娘さんが着るケースが増えているそうですが、母娘共に嬉しいだろうなあと思いました。振袖は高価ですが、二代に渡って着られるなら着物も幸せだと思います。

初詣の男の子の着物は七五三のものかもしれませんが、私の七五三の着物は、大人になっても着られるような誂えにしてくれたそうで、色も白、オレンジ色、水色、金色、銀色と品のいいものでした。結局、大きくなっても着ることはなかったものの、洋服はとてもそんな訳にはいきませんから、改めて有効利用のできる優れた衣装だと思いました。いずれにしましても、先のことまで考えて娘の成長を祝ってくれていた家族の気持ちを考えるとありがたいなと思いました。

特別なハレの日でなくても、やはり小さなお子さんが両親と手をつないで、『月が綺麗だね~』などと星空を見上げながら仲良く歩いているのを見るとほっこりとして、幸せのお裾分けをしてもらっているように感じます。そして、安心して空を見上げられるのも平和な国に住んでいるからこそと思います。今、戦いに巻き込まれている人達が、当たり前に空を見上げることができる幸せを早く取り戻せることを願っています。

2022年の世相を表す漢字は「戦」でしたね。応募総数およそ22万票の中から約1万票を集めての第1位で、同年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮からの相次ぐミサイル発射等を受けたものという一方で、サッカーのワールドカップで日本代表が活躍したことも反映されていたようです。日本も時代を表す言葉に「戦国時代」があるくらい戦いの多い国だったようですが、現代の世では、犠牲者を出すことのないスポーツ等で戦って欲しいと思います。サッカーの日本代表チームの活躍が日本を幸せにしてくれたように、「幸せを感じる戦い」には価値があるように思います。

一方で、小中高校生が選ぶ2022年の漢字の第1位に選ばれたのは「楽」。「本を読むのが好きだし楽しいから」、「コロナが収まってきて学校行事が行われたから」、「コロナが減ってきて旅行に行ける時があったから」等が理由でしたが、何かと制限されてきた子供達の笑顔や幸せそうな様子が感じられる漢字だと思いました。

私は、今年の年賀状に「いつも楽しい企画をありがとう」とか「ブログを楽しみにしています」いった感じで「楽」の字が多かったことに、それこそ幸せを感じました。お陰様で楽しく書かせていただいてきたこのブログも、今回で最終回…のつもりでしたが、『なくなるのが寂しい』というお声も少なからず頂きましたので、急遽、今月一杯書かせていただくことになりました。もう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

 

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