Value Engineering から Value Design へ | 第55回VE全国大会の配信が終了

開催日

2022年11月1日(火) 〜 2022年11月30日(水)

 

「いつでも・どこでも・何度でも」のオンデマンド配信

毎年秋に行われるVEの祭典、通算55回目となる「VE全国大会」が今年も完全オンラインで開催されました。

都合の良い時間に、興味のあるプログラムを何度でも視聴でき、オフィスや自宅、さらには外出先からの自由なアクセスが可能となるオンデマンド配信ということで、期間中の総アクセス回数はおよそ15,000回、全27プログラム のトータル再生回数も昨年の3,239回を大きく上回る4,506回を記録しました。

個人でじっくり見るだけでなく、会議室を終日キープして自由に視聴してもらったり、Microsoft TeamsやZOOMの画面共有機能を使って大人数で視聴した企業もあるなど、オンライン開催のメリットや活用方法がかなり浸透してきたことを感じさせました。

動画配信のイメージ(鈴木会長による基調講演)

 

VEがSDGsの達成に貢献していくために

VE活動の究極の目的はSDGsの達成にあると考え、日本VE協会でもSDGsとの連携に取り組んでいますが、VEがSDGsの達成に貢献していくためには、持続可能な価値(Sustainable Value)を創造していく「Value Design」へとシフトし、社会が抱えるさまざまな課題にその考え方を適用できる人材が不可欠であることから、大会テーマは「Value EngineeringからValue Designへ ~持続可能な価値を創造する次世代の育成~」としました。

視聴された方からは、『SDGsに関わる事業課題がいっそう出てくることが予想されるので、VEの考え方をぜひ活用していきたい』『VEに関することはもとより、カーボンニュートラルやSDGsに関することも学べたのが良かった』といったコメントが寄せられ、好評のうちに無事終了することができました。

 

「ベスト・プレゼンテーション賞」は二つの発表に

期間中の再生回数ランキングは下記の通りですが、もっとも「いいね!」の数が多かったコンテンツは、IHI・有村利信氏によるIHIグループのVE活動は、こうして衰退した!」と三菱電機エンジニアリング・門柳雅昭氏による「製品開発と製造工程のコンカレントVEによる価値向上」の二件でした。その栄誉を称え、お二人には『ベスト・プレゼンテーション賞』が贈呈されました。

●再生回数ランキング

第1位 Value Engineering から Value Design へ[日本バリュー・エンジニアリング協会  鈴木佑司会長]

第2位 IHIグループのVE活動は、こうして衰退した![株式会社IHI  有村利信氏]

第3位 設計者に向けた実践的VE手法の開発・浸透拡大の取り組み[株式会社アイシン  太田康徳氏]

第4位 ESGを理解し実践するバリューデザイン人材育成[株式会社ニューラル 代表取締役CEO  夫馬賢治氏]

第5位 日本における人材投資の現状と課題[学習院大学経済学部 教授  滝澤美帆氏]

第6位 東京ガスのVE挑戦記 ~導入5年目の現在地と活動定着に向けた取り組み[東京ガス株式会社  伊藤 学氏]

第7位 サプライウェブ[株式会社ローランド・ベルガー パートナー  小野塚征志氏]

第8位 製品開発と製造工程のコンカレントVEによる価値向上[三菱電機エンジニアリング株式会社  門柳雅昭氏]

第9位 潜在的な顧客要求機能の抽出方法の研究[東日本支部R&D部会  渡邉清彦氏]

第10位 構成部品相関図の探究とそれを活用した機能系統図作成テクニックの考案 [株式会社ミツバ  内村浩之氏]

※各講演・発表の概要はこちら >> https://v2.nex-pro.com/sjve