資源を大切にする(6)  (ゆ)  No.330

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

秋祭りの季節ですね。最近は行動制限がなくなったせいか、3年ぶりに開催されたというお祭りや催し物のニュースをよく見聞きします。世界各国からの多くの観光客もまた日本に訪れるようになりましたが、改めて観光資源の豊かな国なのだと思いました。

このブログでもご紹介しましたように、先月は「3R推進月間」でしたが、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の3Rに、Refuse(リフューズ)とRepair(リペア)を加えた5つの行動が「5R」です。5Rで大切なのは一人ひとりの心がけで、それぞれの言葉を意識して生活することでごみを減らすことにつながるそうです。

リフューズとは、ごみの元になるものを買ったりもらったりせずにごみを減らすという取り組みで、エコバックを活用してレジ袋をもらわない、マイタンブラーを使用して使い捨て容器をもらわない等の行動が該当。リペアは、ものが壊れた時に修理してできるだけ長く使うことで、ぬいぐるみ、服、革靴等は修理も簡単で長く手元に置くことができ、古くなったり壊れたりした家具をリメイクする等の行動も、ごみを減らす上では重要だとか。

米アウトドアメーカー・パタゴニア日本支社では、商品を長く使ってもらう「Worn Wear」(着古してぼろぼろになった洋服の意味)に取り組み、手入れ法の紹介や補修も受け付けているそうです。消費者の方も環境への配慮もデザインや価格と同様、購入時の判断材料として捉えること等が大切だそうですので、消費者庁のサステナブルファッションの紹介等も参考にされてはいかがでしょうか?(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/index.html

さて、本日11月11日は「第一次世界大戦停戦記念日」で、1918年のこの日、ドイツとアメリカが停戦協定に調印し4年あまり続いた第1次世界大戦が終結。主戦場となったヨーロッパの各国では、この日を祝日としているそうです。日本でも過去の戦争で多くの人の命が犠牲になりましたが、現在、地球上で起きている戦争も1日も早く停戦になることを祈るばかりです。

資源を消費するのも人間ですが、資源を大切にして守れるのも人間だと思います。人間自体も一つの資源であり、地球にとって有害な資源にも有益な資源にもなりうるとしたら、個人個人の意識に大きく左右されるのではないでしょうか。つまり、資源を大切にするためにも、そういう意識を持つ「人的資源」がまず必要です。人的資源とは、経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、ヒトのみを指して用いられる言葉で、経営学者のピーター・ドラッカーが人的資源を「最も生産的、変化しやすい、大きな潜在能力」と位置づけているように、すべての鍵を握るヒトが経済資源の残りすべてをどのようにも変化させられるとか。企業活動の基本的かつ重要な要素がヒトということは、人的資源の第一の特徴だそうです。

SDGs TRAIN  2022.11 photo by y★u

先日、上の写真のような「SDGsトレイン」を見かけました。この電車は、最新の省エネ車両であると共に、走行にかかる電力を実質的に100%再生可能エネルギーで賄い、阪急阪神ホールディングスグループと東急グループの両グループ(関東では東急東横線・田園都市線・世田谷線、関西では阪急神戸線・宝塚線・京都線、阪神本線・阪神なんば線)が運行する持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介する企画電車だそうです。「住み続けられるまちづくり」を目指しているというこの電車の明るいデザインはパッと目を引きますし、「資源を大切にする」ための一つの意識変革のきっかけとしてもいい手段ではないかと思いました。

11月1日から配信が開始されています第55回VE全国大会では「Value Engineering から Value Designへ~持続可能な価値を創造する次世代の育成~」をテーマとした様々なプログラムを組んでおります。資源を大切にする持続可能で平和な社会の実現に向けて有益な人間を育成するためにご活用いただければと思います。お申し込みは11月27日までできますし、既にお申し込みをされた方も忘れずにご覧くださいますようお願い申し上げます。(https://v2.nex-pro.com/sjve

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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