こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
家の窓を開けたらほんのりと金木犀の香りが漂ってきました。このブログNo.281「音を聞く(7)」(https://www.sjve.org/23130)で写真を載せた金木犀からだと思いますが、本日10月7日の誕生花には、この金木犀や萩があるそうです。前回のブログにも萩の写真を載せましたが、草冠に秋と書く萩はその字の通り秋を代表する花だと思います。下の写真は我が家のベランダの萩ですが、昨年、購入した時は私の膝位の高さだったのに、水やりのお蔭もあって今は頭の高さになっています。
Japanese clovers 2022.10 photo by y★u
さて、金木犀や萩を始めとする植物、そして動物の生育には水という資源が必須です。前回のブログでご紹介した『脱プラスチックへの挑戦』(堅達京子著)という本には、『自然分解されないプラスチックを食べた魚を人間が食べることによって人間の体内にも蓄積されていく』ということも書かれていましたが、プラスチックの他、水銀のような有害物質等も同様で、水資源が汚染されていれば知らない内に体内に取り込んでいることになります。
先日、「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウが水を含んでいることを、JAXAや東北大学等のチームが突き止めたというニュースが発表されました。有機物や塩を含む炭酸水で、地球の生命や水の起源は宇宙から飛来したとする説を補強する大きな意味を持つとか。地球は「水の惑星」と言われるほど水資源に恵まれていますが、空気と同様に存在するのが当たり前と考えず、リュウグウが大事に抱えていたように、できるだけ汚さずに大切にしなければいけないと思います。
このブログNo.119「歌を歌う(4)」(https://www.sjve.org/14670)では、当会の元・役員の虫明孝義氏のご著書『ヨーロッパ散策(上下巻)』をご紹介しました。虫明氏は、2013年にも『グリーンランド・アイスランドを巡る 北大西洋水紀行』というご著書を出版され、私にもプレゼントしてくださいました。世界の国の起源、歴史、環境問題等々、豊富な内容でしたが、第2章「地球をめぐる水の話」の中で、虫明氏は下記のように述べられています。
『水の汚染は人類によってもたらされているが、水の浄化に対処すべく、様々な浄化設備を設置し、科学的に様々な有害物質を除去するための研究が継続されている。このことは絶対必要なことであるが、専門家に任せればいいということではなく、水を使っている我々が自覚すべき重要なことが二つあることを忘れてはいけない。第一は自然が巨大な浄化装置であるということ。…森林や土、岩石、落葉の中に巨大な自然の装置が存在するので、森林破壊、自然破壊は厳に慎まなければならない。第二は我々の日常生活が水の浄化にとって非常に重要であること。…自分一人が気をつけても効果がないと考えず、不必要な水や合成洗剤の使用を減らす、ゴミ等の廃棄物をどこにでも捨てない等の心がけを皆が持つだけでも浄化へと前進することになる。』
更に、海の持つ以下の三つの役割についても述べられていました。
1.海は巨大な熱容量により、気候の変化をやわらげる。
2.太陽から受け取る熱を深層循環により南北へくまなく配送する。
3.二酸化炭素等の温室効果ガスを吸収し、その増加を制御する。
海が持つこういった機能のお蔭で、地球上の適温が維持され、生命が保たれているそうですが、虫明氏の『水は我々を清潔にしてくれるが、我々も水を清潔にしなければならない』という言葉がとても印象的で、資源を大切にすることの重要性を再認識しました。
資源を大切にするためにもVEをご活用いただければと思いますが、当会では、VEの資格試験も行っております。その中の一つである「第53回VEリーダー認定試験(2022年度後期)」につきまして、実施状況を当会HPでご報告しておりますので、参考にされて挑戦されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/25383)
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
過去のブログはこちら
- 幸せを感じる(4) (ゆ) No.340
- 幸せを感じる(3) (ゆ) No.339
- 幸せを感じる(2) (ゆ) No.338
- 幸せを感じる(1) (ゆ) No.337
- 価値をあげる(6) (ゆ) No.336
- 価値をあげる(5) (ゆ) No.335
- 価値をあげる(4) (ゆ) No.334
- 価値をあげる(3) (ゆ) No.333
- 価値をあげる(2) (ゆ) No.332
- 価値をあげる(1) (ゆ) No.331