環境を守る(5)  (ゆ)  No.322

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今日9月16日は、「国際オゾン層保護デー」。1987年のこの日に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されたことを記念して、1994年の国際連合総会で定められた国際記念日だそうです。オゾン層は、地球の大気中でオゾンの濃度が高い部分を指し、太陽から注ぐ有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護するという重要な機能を果たしてくれているとか。この機能の働きが充分でないと、生物のDNAを破壊し、皮膚ガン、白内障、免疫機能の低下を起こすそうです。オゾン層は、冷蔵庫やクーラーの冷媒として使われてきたフロン等により破壊されることが分かったので、使用禁止にすることによって改善され、現在は小康状態だとか。ウイルスもそうですが、原因となるものを除去して身の周りの「環境を守る」ことが大事だと思います。

人間を始めとした動物は、呼吸で必要なエネルギーを取り出すために酸素を取り入れ、食物等の栄養を酸素で燃やし、エネルギーを取り出し、燃えかすとなった二酸化炭素をはき出しています。私達は1回の呼吸で400〜500㎖の空気を吸い、1日に約3万回も呼吸をしているそうですが、空気中に含まれている汚染物質も、どうしても一緒に吸い込んでしまいます。

Pampas Glass 2009.9 photo by y★u

前回のブログでお月見のススキのことに触れましたが、上の写真は13年前の今頃に撮った西洋ススキとも言われるパンパスグラスです。ススキ(イネ科ススキ属)によく似ていますが、イネ科シロガネヨシ属の植物だそうで、青空をバックに秋風にそよぐ様が綺麗でした。このような植物は光合成で二酸化炭素や窒素酸化物等を吸って酸素を吐き出すため、森には都会に比べて汚染物質が少なく、酸素の割合が多いので空気を美味しいと感じるそうです。

特に、植物から出るフィトンチッドという香りのいい成分は、微生物や昆虫から身を守るという機能、消臭効果や空気を浄化する力を持っているそうです。森林の緑は目に優しく、そこに集まる小鳥等の鳴き声も耳に心地よいので、癒しやリラックスの効果もあるとか。生物が生きていくために必要なものが、上述した空気や光、そして、水ですが、森林には美味しい水をつくる機能や保水機能もあるそうです。

大雨の度に、洪水や土砂崩れ等の問題も各地で起きていますが、その原因の一つが森林の伐採で、保水機能を持つ森林がないため被害が大きくなっているようです。多くの優れた機能を持つ森林を人間が伐採したりしてきた結果、環境破壊が起こっているとすれば、やはり「環境を守る」ことを人間が考えていかなければいけないと思います。

自然災害等で、時に命をも奪うこともある水ですが、命を維持するために必要不可欠なものなのに、海水、河川、湖沼は、生活排水、農薬、肥料、工業排水等で、近年、水質は悪化しているそうです。特に海に流れ込んだ土砂は、漁業被害等をもたらし、海藻やサンゴの死滅等で海の環境にも影響を与えているとか。ただ、緑化で森林を蘇らせることで、漁獲量が大幅に改善したという事例もあるそうですので、「環境を守る」ための手段を講じて、改善できることも多くあると思います。

このような改善にVEを大いに活用していただきたいと思いますが、まずそのVEについての基本を知っていただくために、当会では、VEとは何か、どのような使い方をするのかなど基礎知識を3時間でマスターする入門講座「3時間で学ぶVEの基本」を、10月4日にオンラインにて開催いたします。(https://www.sjve.org/24304
お申し込みの締め切りは9月24日となりますが、更にこの講座の受講者の方を対象とした「1日で体験するVEワークショップ」も10月11日にオンラインで開催いたします(お申し込みの締め切りは10月1日)。体系化されたVE活用プロセスを体験できますので、この機会に続けてご参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/24305

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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