星を愛でる(8)  (ゆ)  No.317

暑中お見舞い申し上げます。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。危険な暑さが続いていますが、日本では、8月1~7日を「スター・ウィーク」として、星空や星に親しみを感じてもらうための週間が設けられたそうです(主催:スターウィーク実行委員会)。星空を見上げて涼を取るのもよろしいかもしれませんね。

先日、「ムーンフォール」という映画を観ました。いつも見上げている綺麗な星である月が地球に落ちてきたらどうなるか?という内容なので、星を愛でるどころの話ではないのですが面白かったです。この映画の中で重要な機能を果たしているのも「星」で、SFなので宇宙船や宇宙飛行士達が登場します。

この宇宙飛行士ですが、JAXAによれば、新たな日本人宇宙飛行士を13年ぶりに募集した所、過去最多の4127人(前回2008年の963人の4.3倍)もの応募があったそうです。来年の2月頃に若干名の飛行士候補を選ぶそうですが、日本は国際的な有人月面探査「アルテミス計画」に参加する予定で、選ばれた候補者は月に降り立つ可能性があるとか。募集に際し、初めて「学歴不問」としたのが応募者増加につながったそうですが、知力、体力、人間力等に秀でていることが必要でしょうから難関だと思います。

そんな難関を突破しなくても、誰でも宇宙に行ける手段として「宇宙エレベーター」というものが研究されているのをご存じでしょうか?2013年の当会の全国大会で、一般社団法人宇宙エレベーター協会会長の大野修一氏より『世界最先端をいく日本の宇宙エレベーター構想とは』と題したご講演をいただきました。宇宙エレベーターは、人が地上と宇宙との間を往復したり、物質を輸送したりする上で理想的な手段で、実現する上で「解決不能な課題はない」と言われているそうです。(https://www.jsea.jp/)このご講演は小誌第281号にも掲載されていますので、ご興味のある方は入手されてご覧いただいてもよろしいかと思います。(https://www.sjve.org/2686

また、JAXAでは、火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に続く金星探査機「あかつき」(PLANET-C)で、金星の大気の謎を解明しようとしているそうです。金星は、「明けの明星、宵の明星」とも言われ、一際美しく輝く星であるだけでなく、太陽系の創生期に地球と似た姿で誕生した「地球の兄弟星」と考えられているため、地球環境を理解する上で重要な探査対象となるとか。星を愛でるだけではなく、探査ができるほど技術が発展してきたことは素晴らしいと思います。

星や宇宙に興味を持つ人は大勢いらして、そんな中のお一人が当会の第4代会長・瀬口龍一氏で、下の写真の「宇宙と人間」という本を2014年に出版されました。

 The universe and human being  2022.8 photo by y★u

この本の表紙には『人間をはじめとする地球生命の存在は宇宙のスケールでみてもこの上なく貴重であり、奇跡的である。我々は、地球と共に、広大な宇宙の中で、唯一、千載一遇のチャンスを生きていることを自覚しなくてはならない。』と記されています。瀬口氏は当会職員に向けて宇宙についてのお話をされたこともありますが、理路整然とされていて分かりやすく、本当に星や宇宙がお好きでいらっしゃるということが伝わってきました。

前述の大野氏や瀬口氏を始めとした組織のトップの方々は、多くの人達の意見をまとめるファシリテーションの能力にも長けていらっしゃるのでないかと思います。当会では、8月24日、30日、9月6日の3回にわたり「VE活動で求められるファシリテーションの実践」をオンラインにて開催いたします。本講座では、ファシリテーションの知識と技術を、講義と演習を通じて実践的に修得します。お申し込みの締め切りは8月17日となりますが、これも千載一遇のチャンスかもしれませんので、参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/24809

冒頭でお知らせしたように今週はスター・ウィーク週間でもあります。夏休み中のお子さん等とご一緒に、夏の夜空の星を愛でてみられてはいかがでしょうか?なお、当会は誠に勝手ながら8月6日より15日まで夏季休暇とさせていただきますので、よろしくご了承願います。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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