米国VE協会(SAVE International)は、米国の協会ではなく国際機関として“世界の協会”になろうとしています。そのため、世界的なネットワークの構築と、世界に貢献する協会として他国との協調関係の強化を図っています。
このネットワークでコミュニケーションを円滑化するために、CVSが各国にシェアされるべき要件としての性格も帯びるようになることを見越して、その試験を将来的にCBT方式に移行し、各国でも行えるようにすることを方針として打ち出しています。
そのような長的期展望のもとに、米国VE協会ではCVS制度の改定を行ってきました。
一方日本では、これまで通り日本独自のコンテンツや要件でCVS制度を運用していくこととしていましたが、このままでは上記のような米国VE協会の意向と世界の環境変化に対応できず、日本だけがガラパゴス化する危惧が生じてきました。
そのため、この度の制度改定を機に、日本でのCVS制度について、日本独自のやり方に固執せず、本来の姿に戻す必要があると認識するに至りました。即ち、CVSは“国際資格として米国VE協会が定めた内容に準拠した資格”にすべきということです。
以上のことから、2024年度を目途に日本のCVS制度を改定したいと考えます。具体的には米国VE協会が定めた要件や試験問題等に準拠した形で試験や資格更新手続きを運用し、日本の実情に合わせるための差し替えは極力行わないこととします。また試験方式については、米国VE協会が将来移行する予定のCBTを活用する方向で検討する予定です。
なお、VEスペシャリスト資格(VES)については、CVSの出題範囲であるVE管理等も出題範囲に含めて“これまでのCVSに相当する国内資格”と位置づけ、VE指導者及び推進者としてのさらなる活躍を期待することとします。
日本のCVS制度改定までのスケジュールとして、2022年度は上記内容の告知期間とし、2023年度から講座の整備など必要な準備を始めることとします。新制度は2024年度からの予定です。日本のCVS制度改定を受け、CVSで希望する方には、所定の手続きを経てVES資格を取得できるよう取り計らうこととします。
以上