SAVE International(アメリカVE協会)アジア地域の主催でVE関する初の共同イベントが行われました。このイベントは、SAVEをグローバル組織としてリブランディングする取り組みの一環として企画され、アジアおよび世界中のVE組織、協会、専門家の間でVEに関する洞察や地域別の実践などの情報交換の促進を目的としたものです。
イベント概要
タイトル: Value Engineering Learning Session – 1
日時: 2022年3月25日(金)16:00~18:00
会場:オンライン(Zoom)
参加者:50名以上
写真1-2 Learning Sessionの参加者
主な内容
- ようこそ(SAVEアジア地域ディレクター Anita Lukose氏)
- SAVE International挨拶 (SAVE会長 Mike Pearsall氏)
- ゲスト・プレゼンテーション(澤口学氏・日本)
- ディスカッション(Mei-Yung Leung氏・香港)
- クロージング(SAVE国際ディレクター Dorine Cleton氏)
- 終わりに(上杉聡子・日本VE協会)
澤口氏によるゲスト・プレゼンテーションのテーマ「0-Look VEとは?– VE & TRIZ + 未来予測」は車両トイレの事例を交えて紹介され、質疑応答では多くの質問があり関心の高さがうかがえました。
ブレイクアウト・ディスカッションでは、参加者全員(50名以上)を国別に大別された5つのグループに分けました。香港、インド、日本、フィリピン、国際。各出席者は、Googleフォームのスプレッドシートに記入して2つの質問に答え、それぞれの意見をグループで共有し、最後にファシリテーターが全体会議でそれぞれのグループの概要を発表しました。
- あなたの国における現在のVE、改善、意思決定の実践法は何ですか?
- フィリピンのVMに関する知識は限定的
- 香港ではVM研修制度がある
- 建設、製品、設計工学などで盛ん
- プレ・ワークショップ活動
- 対面型VMワークショップとバーチャルVMワークショップの併用
- VEジョブプランは一般的に採用されていますが、コスト・品質管理は日本とインドでも実践
- インドにおけるイノベーション促進にVEを活用
- 今後のLearning Sessionに何を期待していますか?
- VM に関する幅広い知識
- 国内外のさまざまな関係者とのコラボレーション
- VM アプリケーションの共有
- 新しいテクニック
このイベントはSAVEアジア地域マネージャーのAnita Lukoseを中心として、インド、フィリピン、香港、ナイジェリア、台湾、日本のVMプロフェッショナルが主催しました。
写真3 カントリーコーディネーター/ブレイクアウトディスカッションファシリテーター
参加者アンケートによると70%が「すばらしい」、残りの30%が「良い」と回答し、非常に好評でした。さまざまな国のVE関係者とつながり、刺激や動機付けとなる最適なイベントでした。今後、より一層プログラムを充実させて次のイベントを企画する予定です。
(本件担当:上杉)