表現をする(6)  (ゆ)  No.287

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前回のブログで今年を表現する漢字の「金」に触れましたが、色が表現するものってそれこそ色々あり、中でも「金色」はキラキラとした輝きをも表現する綺麗な色だと思います。今日はクリスマスイブですが、「金」はクリスマスカラーの一つでもあり、「暗闇を照らす光」であり「王国」の象徴だとか。拝金主義のような世俗的な価値観ではなく、人類を救うために命を投げ出した「王」という意味が託されているそうです。

そして、やはりクリスマスカラーの一つである「緑」は冬の間も枯れない樅の木の「永遠の命」や「力強さ」、そしてもう一つ「赤」は、キリストがすべての人の罪を赦すために流した血を表現していて、神の「愛と寛大さ」という意味が込められているそうです。この意味自体も素敵だと思いますが、先日、お花を買っていた時に華やかな赤い色がぱっと目に飛び込んできて、思わず一緒に買ってしまったのが下の赤いバラのクリスマスリースです。

 Christmas Wreath 2021.12 photo by y★u

このように目立つ色である「赤」は、日常生活の中でも多くのことを表現するために取り入れられていると思いますが、色に意味を持たせた最たるものは信号だと思います。信号機の色(赤・青・黄)は、ISO(国際標準化機構)によって、国際的なルールとして定められているので、世界中どの国に行っても、交通信号機には「赤・青・黄」が使われているそうです。

黄色信号の基本的な意味は「止まれ」なので、信号が黄色の場合は停止位置より先に進んではいけないとか。ただし、例外として黄色信号になった時、既に停止線に差し掛かっており安全に停止できない場合は、注意してそのまま進むことができるのですが、これは黄色になったからといって急ブレーキをかけると後続車から追突される可能性があり、かえって危険になるためだとか。

青色信号の基本的な意味は「進むことができる」で、歩行者や他の車の状況を確認した上で進むことが可能なだけで、決して「進め」ではないそうです。ただし、例外として、自転車等の軽車両と原動付自転車が二段階右折の標識がある交差点に差し掛かった時は青色でも進めないそうです。

赤色信号の基本的な意味は、停止位置を越えて「進んではいけない」で「止まれ」ではないので注意が必要とのことでした。年末は何かと慌ただしくて、歩行者も運転者も注意力が落ちがちだと思いますが、転ばぬ先の杖で「信号」や自分の周囲にもできるだけ注意したいものですね。

「転ぶ」といえば「七転八起」という四字熟語がありますが、2021年の出来事を漢字四文字で振り返る「創作四字熟語」の最優秀作品に選ばれたのが「七菌八起(ななころなやおき)」。『リバウンドがあってもコロナに負けずに起き上がろう』という思いを表現しているそうです。

コロナに限らず、大変なこと、嫌なことは誰にでも起こり得ますが、新聞の人生相談の回答で、『嫌なことは表現してから、なくしてしまうこと』というものがありました。例えば、嫌なことを書きだした紙を水に流したり、燃やしたり、捨てたりと、手段はたくさんありますが、まずは「表現をする」ことが大切だそうです。

この1年、嫌なこともあればいいこともあったと思います。例年に比べて制限されてしまうことが多かったからこそ、改善されたり新しい創意工夫が生まれたりしたこともあったと思いますので、VEの出番も多かったかもしれません。そして、当たり前だったことが普通にできるようになったことに対して感謝の気持ちが強くなったようにも思います。新しい年をいい年にするのもそうでない年にするのも、表現の仕方一つで変わってくるものかもしれませんね。来年が皆様にとっていい年になりますことを祈っております。

なお、当会は誠に勝手ながら12月28日より2022年1月4日まで冬季休暇とさせていただきます。今年もこのブログをご愛読いただきまして、ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

では、よいお年をお迎えくださいませ。 (ゆ)

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