暑中お見舞い申し上げます。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
上の写真は、時々、可愛い動画や素敵な写真を私に送ってくれる親族が撮ったオリンピックカラーのスカイツリーですが、今、家で東京オリンピックの熱い闘いを観戦されておられる方も多いと思います。一時は、パンデミックの影響で開催そのものも危ぶまれた大会でしたが、開催されてみると、この日のために一所懸命に頑張ってきたアスリート達を応援したくなりますし、思わず息を止めて画面の中の真剣な姿に見入ってしまっています。
観ているだけでも緊張してしまうのに、実際に競技を行うアスリート達の緊張は想像もできません。メンタルトレーナーの東 篤志氏によれば、『本番でのパフォーマンスの質を高めるのに重要なのは、スキルや経験ではなく「心の状態」で、心の整え方を知っていると、「リラックスしながらも最高に集中できる」というよい状態で本番に臨めるようになる』そうです。心を整え、集中力を高める方法として「アイコントロール」があり、何か特定の対象に視線を凝らすことで、その他の視覚情報を意識から切り離すことができ、目の前のことへの集中力を取り戻せるそうです。
脳に入ってくる外的情報の約80%は視覚によるものであり、聴覚から入る情報は10%、味覚、触覚、嗅覚からの情報は合計で6%程にすぎないという研究結果があるので、予め見る対象を決めておくと集中しやすくなったり、それがお守りの機能も果して落ち着けたりするとか。これは私達でも役立ちそうです。
国を代表するアスリートではない一般人でも、競争社会と言われる現代では、様々な競争に疲れたり、健康や人間関係等、様々な不安にとらわれて心が落ち着かない日の方が多いかもしれません。ただ、この不安ですが、これから起こりうる出来事についての心配や恐怖から生まれる感情のため、視点を変えれば、不安があるからこそ、未来に起こりうるリスクへの対策を考えられるとか。事前に対策を考えておくことにより、いざ、そのことが起きたらダメージを最小限にできるので、不安は生きる知恵にもなるそうです。
とはいえ、不安はできるだけ少なくして心穏やかに過ごしたいと思う方の方が多いと思います。そこで、その手段として、多くの方が勧めるのが「マインドフルネス」で、ここ20年間でアメリカを中心に世界中の心理臨床場面で活用されているそうです。これは、「心を今に置く」、「ジャッジをせず、とらわれのない心で、ただ観る」状態をいうそうですが、元は仏教の禅であり、更にその源流をたどると、ヨガとヒマラヤ秘教に行き着くそうです。
ずっと不安が消えないという人は、心が「今」から離れて、過去と未来に飛んでいて、今をなおざりにして、すんだことをいつまでも気にしたり、起きてもいない先のことを心配しているそうです。過去や未来がどうであろうと、実際に存在する「今」という瞬間を楽しんでベストを尽くし、あとはくよくよ考えないようにすることが大事だそうです。私の気功の先生も、『今の積み重ねが未来を作るので、今を100%生きるとストレスを受けなくなる』と言われていました。
「マインドフルネス」は心が平和でリラックスした状態だそうですが、明日の8月6日は「広島平和記念日」ですね。日本での開催が57年ぶりという平和の祭典の日程の中にこの日が含まれたのも何か意味があるのかもしれません。本当の戦闘ではなく、スポーツで競うことのできる平和の中にいる「今」に心を置くと同時に、感謝の気持ちを持って過ごすことが「心を整える」ことにもつながるのではないかしらと思います。
これから夏休みの方も多いかと思いますが、体だけでなく心も休ませて整えてみられてはいかがでしょうか? なお、当会は誠に勝手ながら8月6日より15日まで夏季休暇とさせていただきますので、よろしくご了承願います。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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