こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
7月28日は「土用の丑の日」でしたね。「土用」にあたる期間は、年に4回、立春、立夏、立秋、立冬という季節の変わり目にあたる日の前の期間、約18日間だそうです。中でも湿度が高く気温も上がる夏の土用は体調を崩しやすいため、「栄養のあるものを食べる」という習慣ができて、鰻や梅干し、瓜等の「う」のつくものを食べて夏バテを予防したとか。他にも、薬草湯につかる「丑湯」という習慣もあり、江戸時代には桃の葉を使った桃湯にしていたそうです。桃の葉は肌に良いといわれ、あせもや湿疹ができやすい夏にぴったりだったようですが、桃の葉の有効利用で一種のエコともいえると思います。
夏バテのような「体の疲れ」は、上述のような食べ物や入浴等でだいぶ回復するかもしれませんが、ストレスによって起こる「神経の疲れ」は簡単には回復しませんし、放っておくと心の病になってしまう可能性もあります。仕事のし過ぎで目の奥がキリキリしたり、嫌なことがあって眉間にしわが寄ったりと、首から上に多く現れやすい「神経の疲れ」というのは、ストレスを感じると、頭蓋骨の中心にある蝶形骨が緊張してかたくなり、骨の隙間を流れる神経や血管まで締めつけられてしまうことが原因だそうです。
一度かたくなった蝶形骨はなかなかゆるまないため、ちょっと寝たくらいでは取れないそうです。そこで、この蝶形骨をゆるめてあるべき姿に戻し、更に気持ちまですっきりと軽くする手段として「耳をひっぱる」ことがいいそうです。耳をひっぱることで、ストレスや不安感から解放されて心が落ち着くと同時に、骨の隙間を流れる神経や血管も解放されて循環がよくなるので、体中にエネルギーが行き渡り元気になれるとか。
更に、蝶形骨が安定して緊張がゆるむと横隔膜もゆるむため、胸が広がり呼吸が楽になって栄養が体に行き渡り、心臓が楽になって血液も行き届くので、体も気持ちも満たされて、更に元気になれるそうです。この横隔膜を動かすには「腹式呼吸」がいいそうですが、うまくできない人が多いのは蝶形骨の緊張が強いことが原因のため、耳をひっぱれば、緊張がゆるみ、簡単に横隔膜をゆるめることができるそうです。
前回のブログでも「心を整える」ために、座禅をお勧めしましたが、耳をひっぱることは座禅に似た効果があり、集中力を取り戻し、気持ちを切り替えるために効果的だそうです。いつでもどこでもできるので、座禅や瞑想より、更に手軽な手段といえますし、やり方も以下の手順だけでいいので簡単だと思います。
・中指を耳の窪みに軽く入れ、親指は耳の後ろに添える。
・自分が心地よいと感じられるように、2、3ミリ程、真横よりはやや斜め後ろ方向へひっぱる。
・楽な姿勢をとり、遠くの水平線を見るようなイメージで、肘は横に軽く張る。
耳をちょっと横に広げてあげるという小さな動きだけで、以下のような様々な生活のシーンで大きな効果があるそうですので、VE的にも価値の高い手段といえますし、お勧めです。
・朝、楽に起きたい時(覚醒度が上がり、体が動かしやすくなり、頭も働くようになる)
・眼球運動で目の疲れを取りたい時(蝶形骨についている目の筋肉が動かしやすくなる)
・過食や間食が止められない時(主な原因はストレスで、満腹中枢のある視床下部が乗っている蝶形骨が安定すると神経系のバランスが戻り、食べなくても心が満たされるようになる)
更に、耳には様々なツボが集中していますので、ひっぱったり、軽くマッサージしたりすることで、体の様々な症状が改善することもあるようですし、心や体の疲れが大きくならない前に、予防することも大切だと思います。ちょっとした時間を利用して試されてみてはいかがでしょうか?
疲れた心や体の改善に効果的なのは「耳をひっぱる」ことですが、業務の改善に効果的なのがVEです。当会では、「ソフトVEの進め方」セミナーを8月24日~25日にオンライン開催いたします。管理・間接部門の改善や生産性向上に活用するVE手法を体系立ててわかりやすく解説し、業務やサービスで活用する具体的な方法について演習を通じて体得します。お申し込みの締切は、8月14日となりますので、この機会にご参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/21882)
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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