こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
春先は、暖かくなったかと思えば肌寒い日もあったりと、目まぐるしい気温の変化に体がついていかず、風邪をひきやすかったりしますよね。風邪をひいた時に、温かくして寝るといいのは、リラックスして休むことにより免疫力を高めることができるからだそうですが、同様に脳もリラックスしていると免疫系がよく働くそうです。
脳をリラックスさせるには、自然―中でも「色」や「風」や「音」―を意識することがとてもいいということを前回のブログでご紹介しましたが、考えてみれば、この三つともコストがかからないのに脳の機能や免疫力を上げられるのですから、価値の高いVEとも言えると思います。
いずれにしても、当り前に存在していて普段はありがたみをあまり感じづらいかもしれませんが、お金では買えない自然の恵みに改めて感謝しないといけないかもしれませんね。
VEステップの第1段階は「情報を収集する」ことですが、日々の生活では実に様々な情報が洪水のように押しよせてきます。そこから必要な情報を取捨選択したり、頭の中に入れようとする時間が長くなれば、脳は処理しきれずに疲労をため込んでしまうので、もの忘れが増えたりするのも、この脳の疲労が一因だとか。
疲れた脳を休ませるポイントは、雑多な情報処理に頭を使うのをやめて「我に返る」ことだそうで、ぼんやりと過去の自分を振り返ったり、将来のことを考えたりといったことなどをすると、頭の中の「ゴミ情報」を勝手に捨てる・忘れることができるそうです。
特に、以下の項目で一つでも思い当たるものがあれば、脳を休めた方がよろしいようです。
- とっさの行動がとれない
- モノや人の名前が出てこない
- 単純作業が苦痛
- 優先順位をつけるのが苦手
- なんでも上手にこなそうとする
- 思い通りにならないと気が済まない
- 真面目・几帳面
- 同じ本を2冊買ってしまっている
脳の司令官である「前頭前野」には、頭を休ませる機能も備わっていて、何もせずにボーッとしている時に稼働し、情報の整理整頓をしながら脳の疲れを取り除いているそうです。特に春は陽気も手伝って、ボーッとしがちですが(私は、『年中でしょ!』と言われそうですが)、そうやって無意識の内に脳を休ませていたりする場合もあるのかもしれませんね。
その脳の休ませ方には、下記のような手段があるそうです。
●高い所に上がってみる―見晴らしのいい所に立つと、いつもと違った広い視点で物事を見られるようになり、自分を俯瞰的に捉えることが可能になる。
●昼寝は積極的にする―椅子やソファに座ったまま居眠りするだけでも脳の疲れを短時間で回復させる。「昼寝を習慣にしている人は認知症になりにくい」という報告もある。
●昔のアルバムをぼんやり眺める―アルバムを眺めていると、脳の中では過去の自分とを結びつける働きが高まり、過去を振り返ることで脳が自動的にぼんやりとして休まる。
●目的のない散歩をする―のんびりとした散歩は脳を休ませる最適な方法で、思わぬひらめきが生まれることもある。
●マイブームを持つ―自分らしさにこだわり、何でもいいので興味を持ったことを追いかけるのは脳にとって気持ちのいいことであり、若い脳を保つ秘訣とも言える。
●単純作業に没頭する―あまり頭を使わなくていい単純作業を続けていると、脳の意識的活動が低下して、頭の中が落ち着いてきてスッキリする。
当会での私の仕事であるVE誌の編集や校正というのは頭も神経も使うのですが、発送の封入等は比較的単純な作業なので無意識に脳を休ませることができていたのかもしれません。
VEr.の皆様も、ご多忙な方が多いこととは思いますが、いつまでも若々しい脳を保つためにも上述のような手段で、たまにはぼんやりと脳を休ませてあげるとよろしいかもしれませんね。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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