ものつくり部会(東日本支部)が4回目となるオンライン技術交流会を開催

新しい活動スタイルにチャレンジ

去る3月12日、東日本支部のものつくり部会(宮田徹主査)では今年度4回目となるオンラインでの技術交流会を開催しました。

同部会では、モノづくりの現場に「行って」、現物を「観て」、原理・原則を「考える」ことを通じ、最適生産・最適調達のあり方を探求していますが、今回のコロナ禍で方針を『オンラインを前提に新しい活動スタイルにチャレンジする』にあらため、今年度は「何かを持っている中小企業」の取り組みからモノづくりの最新動向や本質を学ぶ「オンライン技術交流会」を定期的に開催しています。

受入企業にとっては技術アピールやマッチングの場、部会メンバーにとっては新しい技術情報に触れる機会となり、これまで接点が持てなかった地方のモノづくり企業や海外メーカーとのコラボも可能になるというまったく新しい試みです。

 

超音波モータの技術特性と可能性

8月の入曽精密(埼玉県入間市)、9月の浜野製作所(東京都墨田区)、12月の東新製作所(東京都大田区)に続く4社目に選ばれたのは、超音波モータと超音波モータを組み込んだ搬送用自律走行ロボットという二つの軸で事業を展開し、精密工学会の「ものづくり賞」やグッドデザイン賞など、数々の賞を受賞している Piezo Sonic 社です。

同社が開発したピエゾソニックモータは、「小型軽量でも高トルク」「音が静か」「ノイズや磁力で誤動作しない」「電力ゼロで姿勢を保持」といった技術特性があり、医療機器や半導体製造装置などに広く採用されています。

交流会では、多田興平社長から超音波モータの駆動原理や他モータとの比較、導入メリットやユーザー事例などが紹介され、その後、スタートアップとして立ち上げた搬送ロボット事業の背景や今後の展開について説明があり、「コア技術の応用」や「市場の創出」などをテーマに活発なディスカッションが行われました。

 

Piezo Sonic 多田興平社長による講演 搬送用ロボットの紹介

 

東日本支部ではこのような会合を定期的に開催し、メンバー相互の情報交流を積極的に進めています。皆様も東日本支部の各種活動にぜひともご参加ください。

 

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