料理をする(1)  (ゆ)  No.228

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

芸術の秋ですね。先日、建築家の隈研吾氏が設計されたという明治神宮ミュージアムに行ってきました。1階で開催されていた「紫幹翠葉(しかんすいよう)−百年の杜のアート展」では、現代のアーティスト達の素敵な作品が展示されていて、こちらは写真撮影が自由でした。

Meiji Jingu Museum 2020.9 photo by y★u

2階の「明治神宮名品展」では明治天皇が使われた机や豪華な馬車も展示されていましたが、私は自ら丁寧に削られていらしたという鉛筆がとても印象的でした。短くなるまで大事に使われていたそうですが、お人柄が偲ばれるようでした。もう一つ、ザボンの皮を乾燥させて作られたという器は、蓋に漆や螺鈿細工も施されて黄金色の芸術品と言えるものとなっており、普通は捨ててしまうものの再利用という工夫に驚きました。今年の11月1日で鎮座百年を迎える明治神宮では10月30日から11月1日まで夜間特別参拝も実施されるそうです。

さて、前々回のブログで、50歳を過ぎた方は糖質を控えた方がいいということを書きましたが、摂りすぎると体によくないものには塩分もあります。外食やコンビニのお弁当、加工食品等では、どうしても塩分量が多めになってしまいますので、自分がどの程度、塩分を摂っているかを意識することも大切だそうです。

外食では、1日のエネルギー摂取量や栄養バランスを崩しやすいので、丼ものや麺類等の1品ものより、なるべく定食を選んだ方がよく、更に1日の食事の中で、外食での栄養やカロリーの過不足を調整するように心がけた方がいいそうです。食べたもので身体が作られる訳ですし、「病気を予防する」ためにも大切なことではないかと思います。

ただ、今まで外食が多かった方も、今年は外出自粛の影響で、自分で料理をする方が増えたのではないかと思います。スーパーから小麦粉等がなくなってしまったことも記憶に新しいですが、粉から料理を作れば、そこに加える塩や油も調整でき、体調に合わせることも可能です。加工食品等には、体にいいとは言えない添加物が入っているものもありますので、自分で作れば、それらも摂取しなくて済みます。

また、塩分と同様に動物性脂肪も控える一方で、ビタミンやミネラル、食物繊維をしっかりと摂ることが大事で、料理をする際にも、皮ごと食べる大豆や胡麻、頭や骨まで食べられる小魚類等の「丸ごと食品」を選べば、それらをバランスよく摂取できるそうです。この「丸ごと食品」は「ホールフード」とも呼ばれますが、食だけでなく、生活、農業、地球環境までを丸ごととらえたという意味の「ホールフード」を提唱されている料理研究家のタカコナカムラさんという方がいらっしゃいます。一般社団法人ホールフード協会を起ち上げ、各種の料理講座や資格認定等の活動もされると同時に当会の会員でもいらっしゃいます。

次世代への安全な食と豊かな自然を残すために「ホールフードなライフスタイル」を目指すという考え方は環境問題も考えるVEと相通じる所があるということで、3年前の当会の全国大会で、一般社団法人シーズ オブ ライフのジョン・ムーア氏と「一粒の種から人生を、そしてVEを考えよう」というテーマでトークセッションもしていただき、ご好評をいただきました。

今年の全国大会も盛りだくさんの内容で開催されますが、10月より申し込み受付を開始させていただきました。オンラインでの開催ですので、会場に足を運ぶ必要もなく、また、ご興味のある所だけのご参加も可能です。この機会に是非、ご参加ください。(https://www.sjve.org/19561

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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