こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
今年の春夏は外出自粛等もあって、否応なしに紫外線を浴びる機会が減ってしまったと思いますが、この紫外線や呼吸、食事、ストレス等が要因で体の中では大量の「活性酸素」が発生してしまうそうです。活性酸素には、細菌やウイルスを撃退するという機能がある一方で、増えすぎると体の細胞を酸化させてしまい老化や不調の大きな原因となってしまうそうなので、酸化はできるだけ止めたいですよね。
この活性酸素を除去して細胞の酸化を止めるのが、前回のブログでも登場したファイトケミカル(植物が身を守るために作り出した色素や香り、辛み、苦み等の機能性成分のこと)で、その種類は1500種以上もあるそうです。このファイトケミカルを含む野菜・果物は、主に、赤、橙、黄、緑、白、紫に分けられ、この6色をバランスよく選ぶことが大切で、抗酸化力以外にも様々な体への効果が期待できる上に、逆に体の調子で野菜や果物を選んでもよいとか。
6色の主な野菜・果物(主なファイトケミカル)と効果、効率的な食べ方は以下の通りです。
〇赤(体の抗酸化力を補う。体のサビを止める)
・トマト、すいか(リコピン)、いちご(アントシアニン)、パプリカ、唐辛子(カプサイシン)。
リコピンは熱に強く、油と一緒に摂ると吸収力が高まるので、スープにするのもお勧め。
〇オレンジ(がん予防、コレステロール調整)
・かぼちゃ、人参(β-カロチン)、みかん(β-クリプトキサンチン)
免疫細胞をアシストしてくれるβ-カロチンは、炒め物など油と一緒に摂ると吸収率UP。
〇黄(美肌づくりと免疫力アップ。老化予防)
・とうもろこし(ゼアキサンチン)、グレープフルーツ、はっさく(ナリンギン)。
ナリンギンは、果実より果皮や薄皮に多く含まれているので無農薬ならドレッシングも〇。
〇緑(抗がん作用やコレステロール値を下げる。ダイオキシンの排出。消臭・殺菌作用)
・クレソン(イソチオシアネート)、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー(クロロフィル)。
イソチオシアネートは揮発性で熱に弱いので、細かく切らずに生で食べるのがお勧め。
〇白(デトックスや動脈硬化・生活習慣病の予防、風邪の予防や改善、疲労回復)
・玉葱(ケルセチニン)、にんにく(アリシン)、大根(アリルイソチオシアネート)。
強い抗菌・抗ウイルス作用を持つアリシンは刻んだりすりつぶして生で食べるのがお勧め。
〇紫(目の健康維持。メタボリックシンドローム等の生活習慣病予防)
・ぶどう、紫玉葱、紫キャベツ、なす(ポリフェノール)、ブルーベリー(アントシアニン)。
多くのポリフェノールは水溶性のため、そのままかスープに入れて汁ごと摂るのが〇。
こうやってみてみますと、野菜や果物は体に良い様々な機能を持っていることが分りますね。
年齢を重ねるほど体の持つ抗酸化力やリカバリー力がダウンするので、野菜や果物の積極的な摂取が必要なそうです。どうせ同じものをいただくなら、それぞれの野菜や果物の持つ栄養やその効率的な摂り方を知っておいて損はないと思います。
さて、今回、6色の野菜や果物をご紹介しましたが、当会のバリューデザインスクールの「DC(Design & Cost)コース」では、10月から「コストと開発設計を取り上げた6講座」をオンラインで開催することとなりましたので、ご興味のある講座を受講されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/19974)
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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