新しい活動スタイルにチャレンジ
モノづくりの現場に「行って」、現物を「観て」、原理・原則を「考える」ことを通じ、最適生産・最適調達のあり方を研究している東日本支部のものつくり部会(宮田徹主査)では、去る8月25日、オンラインでは初めてとなる技術交流会を開催しました。
今回のコロナ禍を受け、同部会では『オンライン会議を前提に、新しい活動スタイルにチャレンジする』を活動方針に掲げており、その取り組みの一環として中小企業の「尖った技術」を紹介してもらい、意見交換会を行うという「オンライン技術交流会」が企画されました。受入企業にとっては技術アピールやマッチングの場、参加企業にとっては新しい技術情報に接する場であり、協会にとってもカバーできなかった地方企業や海外企業とのコラボが可能となる新しい取り組みです。
モノづくりのデジタル化と技術の伝承
記念すべき1回目は、工作機械の可能性を極限まで追求した超精密加工で知られる入曽精密(埼玉県入間市)。社員14名、どこにでもありそうな「日本の町工場」であるにもかかわらず、同社が誇る金属切削技術は知る人ぞ知る存在で、その「究極の精度」と「極限の技」はテレビや新聞、雑誌でも数多く紹介されています。
「世界最小のサイコロ」や「アルミのバラ」に代表される加工技術はどのように確立されたのか、CG動画とVR、ARを駆使した加工手順書による人材育成の取り組み、コロナ禍での経営戦略など、斎藤清和社長のモノづくり哲学をたっぷりとお伺いし、その後も「モノづくりのデジタル化」と「技術の伝承」をテーマに活発な議論が行われました。
入曽精密 斎藤清和社長による講演 | 保有技術の紹介 |
東日本支部ではこのような会合を定期的に開催し、メンバー相互の情報交流を積極的に進めています。皆様も東日本支部の各種活動にぜひともご参加ください。