こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
例年の今頃には神代植物公園などに出かけて、バラの花を香りと共に楽しんでいたのですが、今年はそれも外出自粛でままならず、以前に撮った写真などを見て思い出しています。下の写真はそんな写真の中の1枚ですが、ちょうど雨上がりで瑞々しいバラが撮れました。
雨が洗い流してくれた清々しい空気の中に漂うバラの香りが心地よかったのを覚えています。大雨による被害も毎年のようにありますが、止まない雨はありませんし、何より雨には大地や生物を潤すという恵みの機能があります。コロナウイルスの影響もネガティブな面ばかりに目が行きがちですが、ベニスでは水が、中国では空気が綺麗になったというグッドニュースもあります。言われてみれば、最近は近所を散歩していても空気が清浄に感じられたのは気のせいではないように思います。
さて、その散歩ですが、前回のブログで触れたように歩き方にも正しい歩き方があるそうです。歩き続ければ運動不足が解消されるだけでなく、ほどよく体脂肪も消費されて健康的な体になるそうですが、東邦大学の有田秀穂名誉教授によれば、歩くという行為には「脳を活性化する」というメリットもあるとか。そして、そのカギはセロトニンという脳内物質を分泌するセロトニン神経にあり、そこが活性化すると以下のようなメリットがあるそうです。
- 嫌なことなどを受け流すことができ、爽快な気分に変える。
- 痛みの感覚が和らぎ、痛みに耐えられるようになる。
- 姿勢筋、抗重力筋にしっかりと緊張が起こるので、顔つきや肌の張り、姿勢がよくなる。
セロトニンはコロナ太りにも効くそうですし、どうせ歩くなら色々な機能がアップする歩き方をするにこしたことはないと思いますが、「脳に情報処理などよけいな活動をさせない」というのがポイントだそうです。歩きながら他のことに気を取られたり考えごとや話をしたりすると、脳の認知機能や言語脳が活動してしまい、脳内でセロトニン神経は活性化されないそうです。以下の「脳を活性化する」正しい歩き方も推奨されていました。
- (歌詞のない)リズム系の音楽を聴いたり、心の中で数字をカウントしながら歩く。
- 背筋を伸ばし、視線は真っすぐ前に向けてリズミカルに歩く。
- 軽く肘を曲げて、腕も前後に元気よく振りながら軽快に歩く。
- 快適に歩くため、ケガの予防のためにも履きなれた運動靴で歩く。
歩き始めてから5分くらいでセロトニンが分泌され始め、15分ほどでピークとなり、後はその状態が継続されていくため、15分は続けた方がいいそうですが、疲れるまで続けてしまうと疲労がたまってしまい逆効果だそうですので、ご注意ください。何ごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。 いずれにしましても、以前、ブログ№171「健康を維持する(5)(https://www.sjve.org/16993)」でもお勧めした「歩くこと」は、コストもかからないのに機能はアップしますので、VEの観点からいってもいい運動だと思います。
テレワークが続いている方もいらっしゃるかと思いますが、運動不足解消プログラムを特集しているスマホアプリもあるそうです。パーソナルトレーナーのアドバイスを聞きながらトレーニングできるアプリを配信する「BeatFit」では、6月末まではダウンロードから30日間、無料体験できるそうですので、ご覧になって体を動かされてみてはいかがでしょうか?(https://www.beatfit.jp/)
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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