気持ちを切り替える(3)  (ゆ)  No.206

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

1300年前の平安の頃から、春は様々な生命が冬ごもりから目覚める一方、病気や色々な災害も起こりやすいとされていたそうです。そこで、奈良の大神 (おおみわ) 神社本社と、摂社の狭井(さい)神社では、『大宝律令』(701年)に国家の祭祀として毎年必ず行うよう定められた疫病除けのお祭りである「鎮花祭」で、疫病を鎮め無病息災を祈ってきたそうです(今年の大神神社の「鎮花祭」は4月18日に関係者の方々により行事自体は行われるそうです)。

埼玉県大宮市の氷川神社でも毎年4月の鎮花祭では、境内の舞台で美しい「花しづめの舞」が奉奏されているそうです。以前、氷川神社にお参りした時に、下の写真のお人形をいただいてきました。

Dance of flowers 2020.4 photo by y★u

今、世界中の問題となっている新型コロナウイルスは、まさに現代の疫病だと思います。平安の昔から変わらない「疫病を鎮めてほしい」という想いを鎮花祭に込めると共に、美しい舞を見ることによって不安な気持ちを切り替えてきた先人にならって、こういう時こそ、綺麗で美しいもの、心が平安になるものを見たいなあと思います。

そういう美しいものを見るための外出もままならない今、テレワーク(情報通信技術を活用した時間や場所にとらわれない柔軟な働き方)も推奨されています。このテレワークの一つに「在宅勤務」がありますが、一番の目的は「感染を予防する」ことだと思います。満員電車に乗ることを避けることによって、密集・密接・密閉の3密が避けられ、感染のリスクも低下すると思います。更に、通勤時間そのものを省くことができるのも大きなメリットだと思います。

通勤によって生じていた疲労も軽減しますし、集中できる分、仕事も捗ります(ちなみに仕事中に誰かに声をかけられた場合、元の状態に戻るには30分くらいを要すると聞いたことがあります)。世の中、在宅勤務ができる環境の方ばかりではないですが、それが可能な方は通勤時間の分だけでも自分の時間が増えたと考えて、趣味や勉強の時間にあてるなどして有効活用されてみてはいかがでしょうか?

近頃のバスや電車では携帯電話を手にされている方が多いですが、読書や勉強をされている方もいらっしゃいます。乗り物の中ではなく、自宅で色々なことができる時間が増えたというふうに気持ちを切り替えられるとよろしいのではないかと思います。

以前、当会の「バリュー・エンジニアリング」誌でVE有資格者の方々に「合格体験記」をご執筆いただいておりましたが、通勤時間を勉強時間にあてていらっしゃる方が多かったようです。在宅勤務によって、通勤中の勉強時間を自宅での勉強時間に切り替えることもできますので、この機会に資格取得にチャレンジされてみてはいかがでしょうか?

なお、新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大されました。つきましては、誠に申し訳ございませんが、2020年度の当会のVEリーダー認定試験(CBT方式)の実施を5月10日まで中止(試験会場の臨時閉鎖)とさせていただくこととなりましたので、よろしくご了承願います。(https://www.sjve.org/18368

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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