リテラシーを高める(2)   (ゆ)  No.200

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

お陰様でこのブログも200回を迎えることができました。私は2月生まれのせいか「2」という数字が好きなのですが、令和2年である2020年に200回を迎えられたのもなんとなく嬉しい気がして、数字の持つ意味を調べましたら、『「2」と「0」の組み合わせは、バランス、調和、平和、愛』を意味するそうです。令和もそうですが、「和」の文字がある言葉というのはなんとなく心穏やかになる気がします。

今までの200回の中で、どこにご興味や価値を感じていただけるかは人によって違うと思います。ただ、私だけでなく皆さんもそうだと思いますが、いろいろな経験の中には、それなりの時間やコストもかかっているものもあります。そこで得られた情報を自分だけのものにしておくのはもったいないですし、いい情報であればあるほど他の人にも知っておいていただけるといいなあという気持ちで書いてきましたら、いつの間にか4年の月日が流れていました。

いいなと思われたものは何かの参考にしていただけると嬉しいですし、たとえ役には立たなくても、ほんの少しでも笑顔になっていただければという気持ちで書いている時もありますが、世の中、私のような善人(?)ばかりとは限りません。

笑顔ではなく、人の困惑顔を見て何が楽しいのか理解しがたいのですが、悲しいことに根も葉もない情報を流す輩もいます。昔から、「不幸の手紙」などがありましたが、今は手紙やハガキを書く手間もいらず、SNSであっという間に拡散されてしまいますし、送る人の善意を利用しているのも許しがたい気がします。

つい先日の新聞の読者投稿欄にも、『全国の小中学校での1人1台の情報端末の配備について、まずは、ネット情報の真偽を判断できるITリテラシーを教える仕組みの構築が先決だと思う』という意見が掲載されていましたが、同感です。

前回のブログの続きですが、リテラシーを高めるためにはトレーニングが必要だそうです。たとえば、学校の場合、教師が情報(選択肢と長所・短所)を提供したら、生徒が理解して自分で意思決定できているかどうか、後で確認する。できていなかったら、再び教え、確認するというトレーニングが勧められていました。『新型コロナウィルスを題材にして、学校や地域でこうした健康教育を試みてはどうか』ともありましたが、情報を精査していく段階で、理解も深まりますし、多角的なものの見方ができるようになるのではないかと思います。

ただ、「何が正しい情報なのか?」というのは、大人でさえ判断が難しいとは思いますが、前回のブログでご紹介した「か・ち・も・な・い」情報に注意して、冷静に対処していくことが求められているのではないかと思います。健康やITに限らず、何事においてもリテラシーを高めることは、情報が溢れている現代の社会において必要不可欠なことかもしれませんね。

テレビのニュースで、『ティッシュやトイレットペーパーがない!』と映し出された空の棚の映像を見て思ったのですが、『すぐに買いにいかなくては!』と焦らずに、もう少し落ち着いて考えてみることが大事な気がします。映像のインパクトは大きいですが、更に情報を調べれば、『トイレットペーパーの多くは国内生産だし、嵩張るので一度に大量入荷できないだけ』という業者さんのお話もありました。徒に消費者を驚かせるのではなく、安心させるような情報ももっと大きく流して欲しいと思いました。

更に本当に入手困難になった時は、VEの出番だと思います。同様の機能を果たす代わりのモノや手段を見つければいいのではないでしょうか?
特に、マスク騒動は、使い捨てに慣れてしまった私達の意識改革にも一役買っているような気がしますが、対処方法についての情報もたくさん入ってきます。これについては次回にさせていただきます。

こうやってブログが200回を迎えられましたのも、今までお世話になった皆様のお陰と感謝していますが、「200」という数字の意味も調べてみましたら、『すべてうまくいくと信じてください。その信じる気持ちが武器となり、困難だと思っていたことでも乗り越えることができるようになります』とありました。科学的根拠はなく、文字通り「気の持ちよう」ではありますが、どうせ持つならばこういう前向きな気持ちを持ちつつ、信じる者が救われる世の中であってほしいものと個人的には思っています。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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