メキシコで初の協会主催VE基礎セミナーを開催

日 時:2019年4月10日(水)~11日(木) 10:00~17:00

場 所:Jatco Mexico S.A. DE C. V

受講者:JATCO MEXICO R&Dスタッフ 11 名 EXEDY DYNAX MEXICO 事務系スタッフ3人

メキシコの中部に位置するアグアスカリエンテスには、自動車産業を中心に多くの日系企業が進出しています。今回VE基礎研修を実施したJatco Mexico社は、自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社のメキシコメキシコ工場として 2003年に設立、約4000 名の従業員が働いています。

現地スタッフに VE 教育を受けさせたいとのご相談を受け、VE協会の標準公開講座である2日間の「VE初級コース」をメキシコで実施しました。メキシコは中米にあり、地理的にはアメリカの影響を大きく受けています。当然、VE活動の進め方もアメリカ式が主流ですが、今回は、研修実施先が日系企業であり、より本社のVE活動との整合性をとるべく、日本式のVE研修を行いました。

アメリカVE協会で活躍しているメキシコ人CVSのハビエル・マシーニ氏が講師を務めました。マシ―ニ氏は、在日経験があり、日本で初めてVEと出会ったという経緯もあり、親日家としても知られています。事前に研修のカリキュラムとアメリカ式との違い、講義、演習の進め方について綿密な打ち合わせを行い、日本のVE研修の流れを理解してもらいました。アメリカ、中米をはじめ、世界各地でVEの講義を務めているマシーニ氏にとっても、改めて日本のVEとの違いを知り、新しい発見だったと語っていました。

打合せ通りに講義が進められるか、また、演習中のサポートをする目的で、日本VE協会から澤口学氏CVSにオブザーバー参加していただきました。

研修は次の内容に従って行われました。VE概要以外は、より実践に即した形で理解してもらうよう、基本的に講義と演習を同時進行で行いました。 時間の関係で、すべてのステップの演習はできなかったものの、講義は日本で行っている内容をきちんと網羅して行われました。


第1日目:

・ 午前-VE概要(講義)

・ 午後-VEの実施手順の解説と演習(ステープルリムーバー)ステップ①情報収集~ステップ③機能の整理

第2日目:

・ 午前-前日の続き ステップ④機能別コスト分析~ステップ⑥対象分野の選定

・ 午後-ステップ⑦アイデア発想~ステップ⑩詳細評価、提案発表、修了証授与

 

このような教育プログラムを今後も拡大していくことで、日本企業の海外展開におけるひとつの共通言語として、VE活動が有効に作用することを期待しています。

 

記事のPDF版はこちら ▶▶ VE training seminar in Mexico_1904

 

《本件担当:事務局・上杉》

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