ユネスコSDGs高校生フォーラムに向けたVEワークショップを開催

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(以下、日ユ)は、SDGs(持続可能な開発目標)の『誰も置き去りにしない平和な社会の実現』に向けた取り組みを行っています。「SDGs高校生フォーラム(2019年3月26日~29日開催予定 以下、フォーラム)」は、日頃からSDGsに向き合い活動している全国の高校生ならびに中国・韓国の高校生が一堂に会し、お互いの取り組みを紹介し合い、講演やフィールドワーク等の様々なインプットやネットワーキングを経て、自分たちの達成すべき目標「My SDG」とその目標達成に向けた実効性のある行動計画を策定する4日間のイベントです。


当会はこのフォーラムの趣旨に賛同し、高校での取り組みへの本質的な理解を深め、その上でより良い活動へ展開するための各校の目標設定のプロセスにおいて、VE的思考である機能分析を取り入れることが有効と提案しました。そこで2019年1月26日(土)、今回のフォーラムでファシリテーター役を務める大学生やユネスコ青年会員を対象に、VE的思考をベースとしたSVD(Sustainable Value Design)ワークショップを開催しました。

当日は、ファシリテーター役の大学生5名、日ユ事務局から2名、フォーラムのアドバイザーを務める上智大学の山﨑特任助教が参加し、講師は、株式会社IHI技術開発本部の松澤郁夫氏CVSが務めました。

「高校生の行動計画の策定」を効果的に進めるためのファシリテーションを今回ワークショップの中心に位置づけ、フォーラム全体の目的・ゴールを「目的―手段」の関係で整理し構造的に理解する演習を行いました。その後、ファシリテーションの実践体験をしてもらうため、チームに分かれた参加者が身近なテーマを選び、「目的の追求」「機能の整理」「アイデア発想」の演習を行いました。テーマの目的や課題を整理する方法、より良いものにするためのアイデア発想をどう進め、どう収束させていくか等、チームで討議しながら実際に手を動かしていくことで体験していただきました。

研修を終えた参加者からは、「日常では目的を分かったつもりになっていてすぐに忘れてしまうが、今日のワークショップで目的を考え続ける、共通認識を持つということはとても重要だと改めて感じた」という感想をいただきました。大学生ファシリテーター達が今回の経験を生かし、フォーラム当日スムーズに高校生をリードしていただけるよう、当会としても引き続き応援していきます。

写真つきレポート全文は、下記より資料(PDF版)をダウンロードいただきご確認ください。

(本件担当:事務局 上杉)

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