VEの新しいカタチを考える2日間~第51回VE全国大会が閉幕

開催日

2018年10月23日(火) 〜 2018年10月24日(水)

 

考えよう VEの新しいカタチ

 

10月23日と24日の2日間、東京・九段のアルカディア市ヶ谷で「第51回VE全国大会」が開催されました。

今年も企業や官公庁・自治体でVEの推進・実践に携わる方々や個人コンサルタントなど、国内外から800名を超えるバリュー・エンジニアが一堂に会し、VEのあるべき姿や今後の方向性について熱心な議論が交わされました。

国内外から800名を超えるバリュー・エンジニアが参加

 

10月23日【第1日目】

 

開会にあたり、斎藤保会長(IHI代表取締役会長)が『さまざまな社会課題を解決するためにはVEの考え方が大いに役立つ。この大会を通じ、“VEの新しいカタチ”や“これからのVE”について考えるきっかけにしてほしい』と力強く挨拶。続いて薄衣光明大会実行委員長が『“VEの新しいカタチ”を考えることでVEの適用局面や使い方の幅が広がり、ひいてはVEを使う場面や使える人が増えることでVEが浸透、拡散していくことに期待している』とスローガンに込めた思いと2日間の見どころ・聴きどころを紹介しました。                                  

 主催者挨拶(斎藤会長)
 ま

 主催者挨拶(薄衣実行委員長)

 

協会顕彰およびマイルズ賞の表彰式、斎藤会長による「VEでイノベーションに挑む」と題した基調講演をもって午前のプログラムは終了。昼食休憩をはさみ、イタリアンレストランチェーンのサイゼリヤを飲食サービス業界初の「マイルズ賞」に導いた堀埜一成社長による記念講演(VEで組織を変える、業界を変える)、活発なVE活動を通じて企業経営に大きな貢献をした企業に贈呈される「VE活動優秀賞」の受賞報告と続き、最後は日本経済団体連合会(経団連)の吉村隆産業技術本部長によるSociety 5.0の将来像や実現に向けた取り組みに関する特別講演で締めくくられ、大好評のうちに初日が終了しました。

サイゼリヤを業界初の「マイルズ賞」に導いた堀埜一成社長による記念講演


10月24日【第2日目】

 

2日目はカテゴリーごとに4つの会場に分かれ、外食産業初の「マイルズ賞」に輝いたサイゼリヤの受賞報告をはじめ、海外を含めたVE研究論文やVE実践事例の発表、大会テーマである“VEの新しいカタチ”を体現する取り組みの紹介、VE教育や新商品開発をテーマとしたフォーラムセッションなど、まさに「今だけ」「ここだけ」というホットなプログラムが同時進行で行われました。

国や行政機関とのコラボで推進した「道の駅の価値向上」、業務改善に有効な「90分で完了する短時間VE」、VEの知識がなくてもVE改善ができる「VEと言わずにVEをやってみた」など、「VEの新潮流」というべき発表が注目を集めていました。

これまでにない切り口の発表が人気を集める

海外企業の発表にも関心が集まる(写真はインドのMahindra & Mahindra社)

 

最後には分割されていた会場が一つに統合され、ペネトラ・コンサルティング代表の安澤武郎氏が「ひとつ上の思考力」をテーマに講演。京都大学在学中、アメリカンフットボールで学生日本一となった経験をもとに、「VEの仕方をVEする」というダブルループの思考法をわかりやすく紹介し、今年の「VEの祭典」は大盛況のうちに閉幕しました。

講演する安澤武郎氏

 

 公式パンフレットのダウンロード

 

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