こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
さて、前回のブログで、編集委員会の懇親会のお店で知り合ったグループの中の60代の女性と話していて判明した衝撃の事実がなんだったのかというお話です。88歳の女性が、小泉純一郎氏(余談ですが、総理ご就任前に一人で歩いていらした小泉氏と永田町ですれ違った事があります。張り詰めたような近寄り難いオーラをまとっておられました)を『純ちゃん』と呼べるような大物だという事にも驚きましたが、こちらの事実にも本当に驚きました。
現在、当会の事務所は駒沢にありますが、その前は自由が丘、さらにその前は等々力の産業能率大学の中にありました。当時は当会の上野一郎初代会長が、産業能率大学の理事長だった事もあり、同大学の方が代々、事務局長に就任されていました。
産業能率大学の名前が出た時に、その60代の女性が『あら、私の従姉妹のご主人が産業能率大学に勤務されているわ』とおっしゃるのです。『皆で仲が良くて、親戚うちでは(純ちゃんならぬ)「一ちゃん」と呼ばれているのよ』との事。さらに話していて分ったのですが、その「一ちゃん」とは、一年前に他界された元・事務局長だったんです。知らなかった事とはいえ、ヘンな事を言っていなくて良かったと心からほっとしましたが、世間は驚くほど狭いものだと実感しました。
年を重ねると友人・知人も増えますが、その分、糸を手繰っていくと、思いもかけない所でつながっている確率も高くなる訳ですから、人の悪口とかよくない噂話はできるだけ避けたいものですね。特に悪口はいつか必ず自分にも返ってくるという事ですので、言わないにこした事はありませんし、何より自分の気持ちがいいものではないものですから、気をつけなくてはいけないと思います(私の気功の先生によると、テレビに出ている政治家やタレントに向かってつい言ってしまう悪口もNGだそうです)。
どんなに美しい人でも、誰かの悪口を言っている時の顔は美しいとは言いがたいものがありますし、しょっちゅうそんな事を言っている人というのは、年を重ねるうちに普通にしていてもそういう表情になってしまうような気がします。悪口を言っている暇があるなら、前述のご婦人方のように興味のある講座や研修等に参加したりして教養を身につけた方がずっと建設的で創造的だと思います(と偉そうに言っている私も、つい言ってしまう事もありますが、気をつけようと思えるようになっただけでも少し進歩したと思います)。
誰でも(生まれたては別として)赤ちゃんの時は、皺一本なく、皆、一様に純粋無垢な顔をしているのに、いやでも皺は年輪のように増えていきます。ただ、その皺のつき方にも個人差があって、しかめ面をしている人は眉間に険しい皺が、いつも笑顔の人には目尻や頬に優しい皺が刻まれていくように思います。年を重ねてどうせ刻まねばならない皺なら、人のあら捜しばかりをしてヘンな皺を刻むより、笑顔によるいい皺を刻んだ方が本人も周りも幸せではないかしら?と思います。
そして、年を重ねて増えた皺の分、いろんな経験もされているはずで、個人差もあるかとは思いますが、つらい事を乗り越えてきた方ほど明るい方が多いような気がします。私はヨガの他に体操教室にも20年以上通っていて、25人程の生徒さん達は全員が女性で平均年齢は70歳位ですが、皆さん、お若くて綺麗な明るい方ばかりで笑いが絶えません。唯一の男性がもう他界されてしまわれた会長でしたが、ハーレム状態の中、90歳を越えても皆さんと一緒に楽しそうに体操やソフトバレーをされていらっしゃいました。
先月、81歳(!)になられたばかりの先生は、前回のブログ№102の88歳のご婦人同様、とても80代には見えないばかりか、一際明るくお元気で歌もプロ並み、体は柔らかく、動きも軽やかでいらっしゃいます。40代の初めにご主人を亡くされて、残された3人のお子さんや、同居のご主人のご両親と一緒にその後の40年をご苦労されてこられたと思うのですが、それを微塵も感じさせない太陽のような方です。その先生が『60代は、体がまだ動くし、色々な事が分って一番楽しかった』とおっしゃっていらしたので、年を重ねる事に希望がわいてきたように思います。
とはいえ、年を重ねてできた皺をなくしたいと思う方も多いと思います。実は、先日、そんな皺が一瞬にしてなくなるという経験を実際にしたんですが、長くなりますので次回にさせていただきます。
では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)
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