人をつなぐ (5)   (ゆ)  No.80

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

先日、初秋の香り漂う安曇野を大学時代のサークル仲間と一緒に訪れました。サークルというのも「人と人をつなぐ場」だと思いますが、学校を卒業してから何十年という時を経てはいても、こうやってつながっていることに幸せを感じますし、忙しい中、色々と準備をして皆をつなげてくれた幹事役の仲間達に改めて感謝しています。

松本の開智小学校にも行きましたが、明治時代に活躍された建築家・立石清重氏が洋風建築を取り入れた日本初の洋館の学校で、贅をこらしたモダンな意匠にあふれていました。学校なのに龍(縁起がいい?)や天使の彫刻が施してあるのも興味深かったです。

Kaichi school 2017.9  photo by y★u

 

洋風建築といえば、ホームステイの際に訪れたサンフランシスコで、色とりどりのパステルカラーのビクトリアン・ハウスがとてもカラフルで美しく、感激した事を覚えています。
さて、1カ月間にわたって洋風の生活を経験させてくださったホストファミリーと15年以上も経って再会できた事までは前回のブログでお話ししました。

実は、音信不通になってしまった彼らと再びつながれたのは、当時の当会の海外担当者が、懇意にされていたSAVE(米国VE協会)会長に捜索(?)を頼んでくださったからなんです。まだ、インターネットなど普及していない時代です。ホストファザーと同じ勤務先の知り合いの方などにもたずねられたり、西海岸の電話帳まで調べてくださったようです。

そして、ある日、ホストファミリーから私宛てに電話がかかってきました。もう、驚くやら嬉しいやらで『信じられない!』と繰り返すばかりの私を目の当りにして、海外担当者の方は『まるでドラマを見ているようだ』と言って一緒に心から喜んでくださいました。

その後、20年程前にホストマザーとグランドマザー母娘が来日され、主人と一緒に富士五湖にお連れしたのですが、彼女達は片言の日本語だけで、東京、日光、京都、奈良、大阪、別府、長崎、成田を2週間で回って帰国していきました。ホストファザーはコンピューター会社から独立した後、成功されたようで、自家用飛行機で別荘に行くような生活をしているとの事でした。ホストマザーも飛行機の免許を取り、アメリカ中を飛び回っているという行動力あふれる方でしたので、狭い日本を駆け抜ける事などたやすかったのかもしれません。

また、5年前にはご夫妻で来日され、その時は主人と一緒に日光にお連れする事ができました。そして、今年、ブログ№61(https://www.sjve.org/10321)にも書きましたように、ご夫妻と彼らのお嬢さん一家5人と一緒に京都旅行にまで行く事がかないました。

何度かの再会を果せたのも、お互いに「また会いたい」という気持ちがあったからだとは思いますが、何より当時の当会の海外担当者とSAVE会長のお陰と本当に感謝しています。彼らが仕事を超えて強くつながっていなければ、個人的なお願いも無理にはできなかったでしょうし、改めて人のつながりとかご縁のありがたさを感じた出来事でした。

そして、人と人をつなぐのは言語だけではなく、気持ちなんだと思いました。更に、手紙や電話やSNSなどつながる手段はたくさんありますが、やはり実際に会って直接話した方が相手の表情も分りますし、より強くつながる気がします。

「人と人をつなぐ」のは当会の役割の一つかもしれないと私は思います。もし、VE協会がなかったら(ホストファミリーとの再会もかなわなかったでしょうし)、これほど多くの企業の方々にお会いする事はなかったと思います。当会の各活動へご参加いただいた会員の方々も「他社の人とつながる」機会が増えたと思うのですが、いかがでしょうか?

当会では各種の大会・セミナーを開催しておりますが、一番大きなVE全国大会が10月24日(火)、25日(水)に開催されます。今年は、第50回という記念すべき大会でもあり、更に第6回VEアジア大会も兼ねますので、世界中の方ともつながる事ができるいい機会だと思います。10月11日までのお申し込みには早期割引がございますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。(https://www.sjve.org/9304

ところで、ホストファミリーと再びつながれた事もとても幸運でしたが、ホームステイしていた当時もラッキーな事がありました。長くなりますので次回にさせていただきます。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

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